事業紹介先端医療事業

センダイウイルスベクターとは?

安全性や効率の面で既存ベクターを凌駕する性能を有するIDファーマ独自の技術

再生医療や遺伝子創薬といった先端医療の分野において、大学や研究所、企業などの技術開発の現場で、様々な 遺伝子を利用して最大限の成果をもたらすツールとして、ベクター(※)が大きな役割を果たしています。

IDファーマのセンダイウイルスベクター(SeV)は、安全性や効率の面で既存ベクターの課題を解決できる性能を有していることが証明されており、ベクターの世界標準の一つとも言われています。

ナショナルプロジェクトのもとで開発したSeVは、そのベクター技術に関して、1995年に特許が出願されました 。その後、日本・米国・欧州・中国での特許が成立するとともに、改良特許や応用特許を継続して出願してきました。また、2010年からは大学や研究機関等に対してこれら特許を利用して開発したiPS細胞作製キットの供給をスタートし、いち早く先端医療の研究と進歩に貢献してきました。

※ベクター: 遺伝子の「運び屋」で、様々な遺伝子を特定の細胞・組織に運搬し、効果的に標的細胞内で発現 (注1)させる能力を持つ物質のことです。この遺伝子を細胞内に導入・発現する技術の品質が、遺伝子治療・再生医療の成功にとって重要な条件の一つとされています。
(注1): 遺伝子発現とは、ベクターで運ばれた遺伝子(DNAやRNA)が標的細胞に導入され、その情報が(構造あるいは機能に変換される過程として)タンパク質として合成されることを言います。

SeVの特長

数あるSeVの特長の中でも、SeVが他のベクターに比べ秀でているのが「安全性」と「効率」です。

・高い安全性
現在使用されている他のベクターでは、遺伝子発現が細胞の核の中で行われるために、標的細胞の染色体に影響を与えてしまう可能性が高いことが問題となっています。 それに対し、SeVは核に入ることなく細胞質内に留まって遺伝子を発現するため、標的細胞の染色体を傷つけることはありません。 また、人体・細胞への影響を最小限に抑えるべく、遺伝子を運ぶ役割を終えたSeVは、細胞から素早く消失するように改良されています。

・高い効率
SeVは他のベクターと比べて、遺伝子を細胞に運び込む効率とその遺伝子からタンパク質を発現する効率が優れています。また、SeVを用いた場合には、 他のベクターでは遺伝子導入が難しい細胞を含め幅広い細胞に効率的に遺伝子導入することが出来ます。

SeVと他のベクターの特長

ベクターを用いた遺伝子治療製剤や再生医療製品が医療の現場で実際に治療に使用される際には、安全性が高く、高品質な治療薬が大量にかつ安定的に生産することが求められます。他ベクターに比べ安全性・効率性に優れたSeVの技術は、そのようなニーズに応えることができます。

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